軽井沢のセカンドハウスの庭では苔を生やそうとしています。湿度が高いので、雑草や落ち葉をどけておけば、割と自然にコケが増える(シダも生える)。見た目もきれいだし、苔がしっかり増えれば雑草も生えにくくなる(はず)。しかし、それが意味するところはエンドレスな草むしりと庭掃除・・・。
我が家族は全員、多分、無心に草むしりをするのはそんなに嫌いではない。腿や背中が痛くなるので、ほどほどに切り上げないと大変ですが、あまり頭を使わずひたすら目の前の草に集中するのは悪くはないです。ある意味、瞑想に近い境地になるのです🧘。
春の庭
春のゴールデンウィークの頃、冬の間に凍った土が緩むころから、雑草が芽を出します。まずはゴールデンウィークに家族で第一弾の草むしり。冬の間に折れて落ちた小枝なども多く、腰を曲げて柴を刈る私たち(流れてくる桃に出会うことはないけれど)。
春の一番の敵は西洋タンポポ。なんといっても繁殖力が強い。そして驚いたことに、タンポポは花のうちに摘んでも、乾かすために置いておくと、一夜にして綿毛になっていたりするのです。子孫を残すその執念には、憎いながらもあっぱれと、もう驚くばかり。
この何年かは、ゴールデンウィーク中にまずはタンポポを優先的に駆除しています。数多くの雑草の中からタンポポの葉を見つける「タンポポ・アイ」が起動している感じ。
今年は気のせいか、少しタンポポが減った気がします。もしかしたら、ここに根をおろしても無駄だということが、シンクロニシティなのか、風の噂なのか、タンポポ界にも伝わっているのかもしれないです←あるのか?あってほしい😑。
夏の庭
夏の滞在中も、ほとんど毎日のように小一時間、しゃがんで草をむしります。それなりに雑草の背も高くなるし、抜いても刈っても育つし、エンドレス。放っておくと木になりそうな芽もたくさん伸びています。
苔を生やしたいエリア以外は、もう草刈り機でチュイーンと刈ります。これはこれで数十分やるだけで、腕が大変。単に機具の使い方が下手なんだと思いますが、ご飯を食べるときに力が入らなくなって箸がフルフル震えてしまう。
苔もしくは苔前線(?)エリアはしゃがんで草むしり。旧軽井沢の室生犀星記念館のお庭は、それはもう見事な苔庭なのですが、ピンセットで雑草を抜いているそうです😬。まあ、一般家庭でそこまで出来ないですが、目立つ草はできるだけ抜きたいものです。
多くの雑草は、割と簡単に抜けるのですが、嫌な類の雑草というのが何種類かあります。
一つはつる草系の雑草。行く先々で根っこを伸ばして、広がっていきます。つる草というのは、茎を硬くするのを諦めて、その分遠くへ、あるいは高くへ、なんなら人に寄りかかってでも伸びていって日差しを求めるという、生き物として極めて狡猾なやつです。長いつるが全部抜けると気持ちよいのですが、途中で切れてしまうことも多くて、そのあたりもどこぞの犯罪集団のような。
もう一つは、わざわざ石やコケの下から出てきて、かつ地表にべったり葉を広げる系。このあたりは浅間山の噴火の名残か、土と軽石が混ざったような、いかにも家庭菜園に向かなさそうな土壌です。石の下から芽を出されると、表面の小石をどかさないと根元に指が届かず、抜けないのです。
これはこれで抜かれないための防衛策なんでしょうかね。タンポポ、オオバコなんかがこの類いでしょうか。あとは名も知れぬ草たち(↓の写真のようなもの。これは小さいからかわいいもんですが)。

そして「ラスボス」スギナです。Wikipediaでは「難防除雑草」。家が建った頃はスギナは無かったと思うのです。家が建って木が減ったことで日陰が減り、他の雑草も私たちがせっせと除去するので、かえって勢力を伸ばしている様に思います。
地下茎で増えるのでやっかいですね。雨上がりに地下茎ごとごそっと抜けたときなどは、一人ガッツポーズしてしまいます。残念なことにめったにないですが・・・。
しかしですよ、もしかしたら最強はやはり苔かもしれないです。苔に負けて、雑草が立ち枯れていることも結構あります。スギナですら、場合によっては弱々しく茶色くなって枯れていく。まあ、いくらでも種や胞子が飛んでくるので、また雑草は育ってしまいますけどね・・・。
植物に思う
東京では庭がないし、草むしりした記憶がないです。ここで草むしりをしていると、植物の頭の良さというか、生存に対する執念と狡猾さに関心します。人間模様の酸いも甘いもかみ分けた(?)この年まで来て、感じるところがありますね😑。
こちらの本、大分昔に読んだのですが、庭と向き合いながら納得することが多いです。「雑草」という言葉に、なんとなくエリートでない無名の努力家というポジティブな印象をもつ、尊敬の念すら抱くという日本人のメンタリティを自分が持ち合わせていることも自覚します。
もうひとつ、「森」の話ですが、この本も面白かったです。映画の「アバター」の星で、地下の菌糸みたいなものがネットワークになって意思を持っているような設定があったではないですか。森って本当にそうかも!と感じさせられました。
夏の雑草とのお付き合いはまだ続きます。無心で作業していると、時折、頭上で「ざーっ」という音が聞こえます。最初雨が降ってきたかと思ったのですが、木の間を風が抜けていく音なのです。そういうときは、森を独り占めしたみたいな、ちょっと贅沢な気分になります。

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