正倉院 THE SHOW で蘭奢待を「聞く」

正倉院柄のパネル 関東

正倉院 THE SHOW-感じる。いま、ここにある奇跡-

正倉院のお宝はめったに見られないけれど、こちらは体験型ということで目に留まり、行ってみました。9/20(土)~11/9(日)までやっています。今年は正倉院展も初挑戦だし、前哨戦!

場所は東京上野公園内にある上野の森美術館です。JR上野駅の公園口からは近い。平日午前だし、さっと入れるだろうと思ったら、並んでいました。結構待ちそうなので、並びつつオンラインで入場券(当日2,300円)を入手。チケットを持っている状態だとすんなりに入ることができました。

私はもっていた「アソビュー」のアカウントを使いました。オンラインでも別のサービスだとコンビニとかで払わないと行けないものもあり、全部がその場で買える訳ではないようです。

帰るころには列はなくなっていたので、平日はオープン直後より昼頃とかに行けば入りやすいのかもしれません。また、事前にチケットが入手できればその方が早いです。

展示

こちらは「体感する」感じのイベントで、入って割とすぐに大きな画面でビデオが流れます。有名は宝物の裏側はこうなっていたのか!?みたいな驚きがちょっとありました。

有名な展示物はレプリカ(といっても本格的・・・)ですが、スマホでコードを読み込むと随所で解説があり、良いです。レプリカの写真を撮りたかったのですが、どちらからも人がすごく入ってしまって断念。ビデオ下手すぎですが一部。。。

琵琶

個人的に気になったのはこちらの紐の解説😅。紐というと元も子もない感じですが、「はなだのる」とフリガナがあります。大仏の開眼の法要(752年)のとき、「筆には紐が結びつけられ、聖武天皇はじめ法要に集まった人々が手にとり、ともに功徳にあずかったという」紐。筆も紐も現物が実存するそうです。1300年近く残っているなんて!

出口付近には正倉院柄のパネルの通路があり、美しかったです✨。

奈良の大仏の開眼時の法要に使われた紺色の紐(の説明)
正倉院柄のパネル

蘭奢待(らんじゃたい)

そして今回、楽しみにしていたのが正倉院にある有名な香木「蘭奢待」の香りを再現したものを嗅ぐ体験ができるということ(お香の世界では「嗅ぐ」ではなく雅に「聞く」というそう)。脱落片から成分分析したそうです。こんな感じのガラスの入れ物が部屋に20個くらいでしょうか、おいてあります。今はいろいろ良い香りの合成物があるので、どこかで嗅いだような気もするのですが、とても上品な素敵な香りでした。

正倉院 THE SHOW 蘭奢待の香りを嗅ぐためのしつらえ
このガラスの蓋部分を鼻に近づけて「聞く」

織田信長が切り取ったというエピソードを聞いたことがあって、権力者が求めてやまない香りの至宝ということなんでしょうね。展示の蘭奢待はレプリカでしたが、以前写真でみた実物には誰かが切り取ったところに人物名の附箋がついていました。うん、この香りは手に入れたくなるかも。

東南アジアからもちこまれたものと思われてる「沈香」だそうです。なぜ「蘭奢待」なのかは、文字の中に奈良にゆかりの深いものを探すということで・・・。

おみやげ

香りは写真に残せないし残念だな~と思っていたところ、ショップに蘭奢待の香りのカードが売っているという演出。そしてまた価格設定が税込み880円という、ちょっと高いけど家族や友達にも伝えたい!という人は出すかな😓。

蘭奢待の香りのついたカード

ええ、買いましたとも。家族は「ふーん」という感じであまり感動してくれなかったけど。一人で日々すんすんしています。入場の時にショップの入場券のようなものをもらい、ショップの会計時にそれを渡すので、会計は一回きりになります。

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